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2006年3月の3件の記事

2006年3月21日 (火)

[スコープ少年の不思議な旅 ] 

「スコープ少年の・・・・」より
スコープ少年とはだれだろう? それは彼のことであり、私のことであり、あなた自身(ととえば女性であっても)のことである。
ここ20年近くのあいだ、スコープという名のさまざまな造型作品をつくりながら、不思議な旅をつづけてきた。スコープとは、もともと顕微鏡や望遠鏡のよおうな、世界を拡大して見る機械のことである。(中略)
その彼がある日のこと、自分でスコープそのものをつくろうと思いたったのだ。
かつてだれも見たことのないようなスコープ。外も内も精巧な手づくりで、円形の視野に不思議な世界な世界をうかびあがらせる器機。外側は四角い。堅固な合金でつくられたその小さな箱を掌にのせたとき、想像したよりも重く、なにかの予感が芽ばえる。私たちはそれだけですでに、不思議な旅へとさそわれている。(中略)
その桑原弘明が今回、これまでにつくったさまざまなスコープの筒にカメラをあて、ひとつひとつ内部の写真を撮った。円形の視野にぼんやりと、またくっきりとうかぶ映像たちは、本物のオブジェたちを覗き見るのとはまたちがう驚きをよびおこすものになった。 文・厳谷国士 作品:桑原弘明 発行㈱パロル舎

PS:この本は長さ14.5センチの正方形で黒い表紙をしている。その真ん中には魚眼レンズで撮影したようなゆがんだ室内写真が納まっている。本の形、タイトル、円形の写真はこの本の中身を予感させる魅力的なデザインである。

2006年3月16日 (木)

「発明応援団」 

「さあ、発明家の出番です!」藤村靖之著による書籍の「まえがき」より。
発明家を30年やっています。30年やってみて、「発明家はオモシロイ」ことと、「発明家はシンドイ」ことを、シミジミ・ツクズク感じています。オモシロイわけは申すまでもありません。新しいモノを生み出すことは、わが子をこの世に生み出すことと同じ(つまり人生で最高の)喜びです。(中略)
 発明家や企業家がイイコトを生み出せば、“無名・貧乏・貧相”でも消費者の共感を得て活躍できる時代の到来です。シンドイが三つともなくなりそうです。となればオモシロイだけが残ります。物好き・変わり者でなくても発明家になれそうです。発明家が尊敬される国になるかもしれません。(中略)

PS:第6章の「発明企業塾と発明応援団」の項で、「発明家を応援する」が大変ユニークな考え方で興味を覚えます。それは、消費者と中小製造業者と発明家が直接手をつないで優れた発明品を世に出す・・・・「発明応援団」という新しい試みがスタートした。とあります。①「かってに冷える水筒」②「流体力学枕」③「廃プラスチック油化装置」④「非電化除湿機」⑤「自家発電自転車」をインターネット上で予約注文の受け付けを開始しているそうです。 www.hatsumei-npo.jp 情報によりますと藤村靖之氏は非家電の機器を開発している方です。

植木秀視 植木設計事務所 
http://homepage3.nifty.com/ue-ki/  
e-mail xbox.ueki@nifty.ne.jp   
       

2006年3月 8日 (水)

「A・レーモンドの建築詳細」 

まえがきから
1938年5月に「Antonin Raymond Architectural Details 1938」は、自費出版であった。この本は第一に、当時の世界が求めていた「近代建築」の原理を、日本の伝統的建築に発見した、その実証のためでもあったろう。第二に、日本の風土と気候を理解し、その地域的な特殊性を材料と職人的技術を用いて、いかに自分の建築作品に表現し得たかの発表でもあったのではないか。写真だけでは見出せない、細部の工夫をし「詳細図集」に盛り込み、この事実を公開したかったと思われる。(三沢浩著  彰国社)
  
 PS:A・レーモンドは帝國ホテルを設計した建築家F・L・ライトと共に日本に来日以来、(第二次世界大戦中はアメリカに帰国)日本で建築活動をし、多くの作品を残した人です。近代建築を基本に日本の風土や伝統を尊重した建築をつくるために多くの技術開発が行なわれたことが、三沢氏によりA・レーモンドの建築「詳細図」を通して検証され解明されたその事実関係が、この本を拝読したことによりよく理解できました。

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